Echo

著:わんころ


※幻メモ派生ものって考えていただけると嬉しいです
※ノメァ視点で



独りだった

言の葉ぽつり呟けど

そこに音の実は無かった

一人で葉は育てられても

独りで実は育てられない

その枠組みの中に囚われて

私はただ、葉だけを育てた



言の葉一つ

見たその実は幻?

触れようとする 触れられた

嘘じゃない? 嘘じゃない

響く声 音の実一つ

言の葉一つ 風に乗せて

響いた声は 幻じゃない

独りの楽園

そこに干渉するのは誰



あの声が私を呼ぶ

独りきりの楽園を壊そうとする

独りの楽園?それは、楽園?

それは貴方の望んだもの?

望んだものではなく 縛られた獣

ただそこに隔離された それだけの存在

その存在は災いをもたらす

災悪の具現 それを呼ぶのは誰

それでも、そんな私でも

貴方は、私の言の葉を摘むというのか

この楽園から

名ばかりのそれから連れ出してくれるというのか



不意に実がなくなる

声が消える

その声が呼んでいたのは幻?

私の掴んだものは無?

そんなことはない

澄ませば確かに聞こえてくる

わずかな声 悲しそうな声

私を連れだそうとした声の主

さようならの一言

唐突に響いたその音の実

その声は幻?

そう、幻だ

私の知る声はそうじゃない

私をここから連れだそうとした声じゃない


知っている、その声は――




だから聞こえたんだ

         君の、その声が







あとがき:短

  • 最終更新:2015-01-04 00:05:12

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